「古事記」、「日本書紀」の神代巻、いわゆる“記紀神話”によると、天つ神がイザナギの命、イザナミの命の二神に神聖な沼矛(ぬぼこ)を授け、国造 りを命じました。この二神は、まず、天の浮橋に立ち、授かった矛で、混沌とした世界をかき回しました。潮をゴロゴロと鳴らし、引き上げた矛の先から、落ち た雫が固まって島となりました。これがオノコロ島です。この島にイザナギ・イザナミの二神が降り立って、夫婦の契りを結び、御柱と宮殿を建て、国土造成を されました。その舞台であるオノコロ島が、沼島となされています。
ただ、このような国生みの舞台としては、沼島のほかに淡路島内で5ヵ所、全国では10ヵ所を超える候補地があります。なかでも沼島が最有力候補地とされています。
沼島の「ぬ」について「淡路島」の絵本より 沼島パンフレットはこちら 沼島パンフレット 沼島の写真と動画はこちら 沼島汽船から各所見どころまでの道順を動画でご紹介します。 |
弁天さんの名で親しまれています。海上安全、戦の武神、守護神として信仰されています。沼島の弁天さんは、琵琶を持っていません。左右8本の腕があり、その御手には弓、刀、斧、羂索(けんさく)、箭、三鈷戟、独鈷杵、輪を執り、一足をあげて波濤の台座に座しています。弁天さんのご開帳は100年に一度です。
真言宗の寺院で元慶4年(880年)の開基といわれています。梶原氏の菩提寺であったもので、厨子、紺紙金泥経、曼荼羅など数々の宝物は梶原氏の寄進と伝えられています。また、境内には司馬遼太郎さんの作品を刻んだ石碑もあります。
豊漁の神様が祀られており、海上安全と豊漁を祈るだんじり祭りが行われています。裏山の森は、八幡さんの森と呼ばれ、手つかずの状態で残っており、樹齢約200年のスダジイやタブノキが生えています。こちらの八幡さんの写真もご覧ください。
小高い山の上にあるおのころ神社には、天地創造の神であるイザナギ、イザナミの二神を祀っています。この山全体が 「おのころさん」と呼ばれる神体山です。入り口を間違える方が多いので、ご注意を。
朱色の小さな鳥居が参道に沿って続き、「海上安全」「四季豊漁」などを漁業者が祈願しています。毎年、成人の日頃にお餅を投げる行事が行われ、娯楽の少なかった昔には、その近くの山の運動場にみんなが集まり、山の運動会を催していました。
高さ約30mの矛先のような形をした岩が沼島のシンボルの上立神岩。国生み神話ゆかりの場所であり、イザナギノミコトとイザナミノミコトがおのころ島に降り立ち、巨大な柱の周囲をまわって婚姻をおこなったという、「天の御柱」だともいわれています。
上立神岩の中央部がハート型にくぼんでいます。夫婦円満・恋愛成就のシンボルとしてブログなどでうわさされているようです。カップルも多数訪れています。
沼島庭園の入り口にある井戸です。沼島は井戸のことを「川」と呼び、この井戸も別名「王川」と呼ばれています。現在も枯れることなくきれいな地下水が湧いています。
沼島庭園は現在入園できません。